満たされて目覚める朝に、地味な朝食を(単話)
恋人にフラれた孝太郎と紗花が同窓会でたまたま出会い、ひょんなことから孝太郎の家で一夜を共にする事になる。恋愛観も性格も正反対な二人だが、身体の相性は抜群で、身も心も満たされる一夜を過ごす―。▼登場人物・永瀬 孝太郎(ながせこうたろう)24歳。社会人。2年目のサラリーマン。付き合っていた彼女に「地味すぎて面白くないから」とフラれたばかり。運動部出身の為、真面目で誠実。自炊などもこなす事ができ、意外に女子力は高い。ガタイがそれなりに良く、精力も旺盛。学生時代は部活一筋で、お洒落な雰囲気はなく素朴だった事もあってか恋愛とは無縁だったが、キラキラと眩しい紗花に密かに憧れていた。・矢代 紗花(やしろさやか)24歳。無職。派手好きのミーハー美女で気が強い。〇校、大学とその可愛さで周りからチヤホヤされ続けた為何かに打ち込む事なく、就活もせずに欲と流行りに任せ生きてきた。ベンチャー企業社長の彼氏にフラれ、家を追い出されたばかりだが、SNSで派手な生活ぶりを周りにアピールし過ぎていた事もあり、フラれたとは誰にも打ち明けられず、今でも偽装しアップし続けている。「中身がなく周りを顧みない」「結婚するならもっと家庭的な女がいいから」と捨てられた事で、内心傷付いている。