艶嬢学園~【炎上女子】を指導せよ!~【単話】(3)
作品内容「あはっ、すごい……私、めっちゃウケてる~!はあっ、あぁっ、さいっっこうッ……!!」世は国民総配信時代。国民の99%がスマホを手にし、20代以下の3割が、ネット上に動画を投稿した事があるという時代。学生たちにとって、動画の『再生数』や『いいね』の数字こそが、己への評価であり価値であった。彼らは己の自己顕示欲、承認欲求を満たすため、競い合うように危険な動画配信を行い、日本全国では炎上事件が相次いでいた。教育者たちが頭を抱える一方で、学生たちによる危険動画の投稿は後を絶たず、日本の若者たちのモラルは崩壊の危機に瀕していた。ここは稲原市にある、私立遠上学園。学生たちによる炎上事件が幾度も発生しており、ネットでは炎上配信強豪校と揶揄される、常識という言葉を忘れた若者たちが集まる最底辺の学園である。今日も世間を騒がせるこの学園に、一人の男性教師が赴任してきた。彼の名は『大和 正義』。『火消し』と呼ばれる、炎上事件の鎮静化を専門に請け負うエージェントである。彼は依頼主である教頭に、炎上事件の犯人を探し出して『指導』する事を約束する。果たして彼は、この遠上学園の炎上を鎮火する事ができるだろうか?「その歪んだ自己顕示欲、醜く肥大化した承認欲求……教育者として看過する事はできん。この俺が『指導』する!」