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作品内容
「んっ、ぁっ……はぁっ……ぁ……アソコが…せ、切ないですっ……」「んぅっ……マスターさん……ぁっ、ぁぁっ……」
本が好き。
自分じゃない人の経験を追体験できるから。
ワクワクしたりドキドキしたり……色々な感情を本は味わわせてくれる。
私は、今日もお気に入りの喫茶店で小説を読んでいた。
「お客様、こちら店からのサービスです。よろしければお飲みください」
スッとテーブルにコーヒーが置かれる。
鼻腔をふんわりとくすぐるコーヒーの香りと、落ち着くバリトンボイス。
テーブルに置いた小説の表紙を見て、マスターは笑みを浮かべる。
「その小説……私も好きなんですよ」
共通の趣味を持つ物腰丁寧なマスター。
――私が恋をするのに時間はかかりませんでした。
……なんか私、ヘンかも。
モヤモヤ、とは違うけど、すごく落ち着かない。
その夜、私はマスターさんとの濡れ場を妄想しながら……
「……もしも、これが私とマスターさんだったら……ッ……あぅぅっ……!」
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